「黒猫ジョージの診断」




リビングのテーブル

添えつけのチーズをぶっかけ

真っ赤なナポリタンをめのまえに

挟んでふたり

戯れのない

にらめっこ。



どっちが先に言い出したの

そんなこと別にどうでもいい

はやくしないと

チーズがとけてしまう

パサパサしてるから好きなんだ!



ふたりは実は同じこと

考えているけど気づかない。




黒猫ジョージ あっちへ行け。

かわいそうな人間たちって

哀れんだ眼で見つめるなよ



ふたりは実は同じこと

考えているけど気づかない。



いつまで続くの この沈黙は

テレビはもうお昼時

司会者はお決まりの話題

殺人とか笑いとか

世界のどっかの大惨事とか



でも今日は

そんなどうでもいいことが

ほんの少しだけ耳に優しい。



ふたりは実は同じこと

考えているけど気づかない。






「末期症状だと俺は思うね。」






黒猫ジョージは「にゃー」といって

料金取らずに草々に

青空めがけて退散した。








*あとがき*

黒猫最近見ないです。三毛猫は見た。ひなたぼっこしていました。
ほんとうに近所には猫が多いです。

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